渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

災害発生によって公共交通機関が止まって学校に子どもを迎えにいけない。どうする?

新しい任期になって2回目、トータルで12回目の一般質問が終わりました。この定例会では一般質問だけでなく議員提出議案もあることから、準備、本番だけでなく、最終日までハードな日が続きます。

一般質問をする本会議の日は終了後にどっと疲れが出て、前回だと晩御飯も食べずにそのまま寝るくらいだったのですが、今回は終了後も日付が変わる頃まで文書作成。議員提出議案についても改めてお知らせします。

それでは一般質問報告。まずは、地震など大規模災害が日中に発生した場合、市外や県外で勤務している保護者は、公共交通機関が止まったり、車両通行止めが発生したりすると、場合によっては翌日以降でなければ、学校に子どもを迎えに行くことができないが、その際、学校はどう対応するのか。
というものです。

保護者の方からご意見をいただいたことがきっかけです。確かに、東日本大震災の際には電車が止まって、タクシーやバス待ちの長蛇の列や、通常は電車利用する距離を歩いて帰るといった光景も報道を通して目にしました。

以下は当日のやりとりのメモです。正式な発言は後日作成される会議録でご確認ください。

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文部科学省地震調査研究推進本部によると、南海トラフ地震の30年以内の発生確率は70~80%とされています。東日本大震災の際、首都圏では公共交通機関が止まり、およそ515万人が帰宅困難者になったとされています。また、携帯電話がつながりにくい状況も発生しました。現在はそういった状況への対策として電波が強化されているようですが、再び同様の事態が発生しないとも限りません。



西宮市地域防災計画では、
学校における防災活動体制強化として、

(1)学校防災体制の整備推進

(2)学校園防災マニュアルの作成推進

とあり、各校で定められる防災計画・災害マニュアルには、保護者と連絡が取れない場合は学校園で保護することになっていますが、発生する時間帯によっては、その日のうちに学校園に子どもを迎えに行くことができないことが考えられます。


【質問】
そのような場合に市立学校園ではどのように対応するのか。



【答弁】
市が作成している地域防災計画のうち地震災害対策計画では、災害時の教育対策として、幼児・児童・生徒が在園・在校時に災害が発生した際の下校措置として、あらかじめ保護者へ連絡のうえ、教職員等による引率又は保護者への直接引き渡しにより安全を確保する。ただし、保護者への連絡が出来ない場合、帰宅しても保護者がいない場合 又は地域の被災状況、道路の損壊等により下校させることが著しく危険であると判断した場合には、幼児・児童・生徒を下校させず学校で保護する。と定めております。


また、帰宅困難者対策として、学校園は保護者への連絡および引き渡しまで保護することが定められていることから、この方針に基づき、各校園が定める防災計画・防災マニュアルには、保護者と連絡が取れない場合は学校園で保護することとしております。


マニュアルには保護する期間についての明記はありませんが、個々のケースにより措置も変わってくるものと認識しております。ご指摘の事例に対しては、学校園と関係部署が連携を取り、保護者や家族親戚と連絡がとれ、確実に引き渡しができるまで、保護することとしております。

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