渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

保育を守るために③ 【保育士の働き方改革(書類・作業と保育時間の分離)】

前回の続きです。

気分転換も兼ねて自分のペースで自動販売機で買い物をしたり、トイレに行ったりしやすい業種もありますが、保育士はそうではありません。子どもといる時は目を離せずに神経が張り詰めている状態です。トイレに行くときもタイミングを見計らう必要があります。

勤務時間中ほとんどの時間がその状態なので、保育をしているときは保育士が余裕を持てるようにすべきです。そのためには、書類や制作物など作業の時間と子どもと関わる時間を分離する必要があります。


現状、書類や作業は子どもが寝ている時間(12:30~14:30頃)にすることになります。なぜかというと他に事務作業の時間が確保されていないからです。子どもが寝ている間、保育士はすることがなくて休憩していると勘違いしている人もいるようですが、仮に1歳児12人だと保育士は2人。1人が休憩の間にフリーの先生が来たとして2人。寝ている間にSIDS( Sudden Infant Death Syndrome=乳幼児突然死症候群)防止のために5分~10分おきに呼吸チェックをします。2人のうち1人は呼吸チェックをします。

ではもう1人は作業に専念できるかというとそうでもありません。子どもが早く目が覚めたら、子どもの対応優先となります。特に0歳児はすぐに目を覚ますことがありますので、作業どころではありません。では、その場合にいつ書類や事務作業をするのか。家に持ち帰る。休憩時間を削ってするということが一部であるようです。

書類も月毎、週毎のクラス計画、子ども毎の成長の指導計画、日報が基本として、避難訓練、会議録、ヒヤリハット、その他園だよりの作成など多岐にわたります。加えて、日々の保育の準備、行事の際には行事の道具や衣装作成などがとあります。あと、昼寝の時間には掃除や消毒作業もありますね。


子どもを見ている間は目を離せずに神経が張り詰めている。労働基準法で定められている休憩時間を取得できない。サービス労働をする。他業種よりも平均賃金が低い。子どもが好きで保育士になったのにみたいなコメンテーターもいますが、学校の先生の働き方も同様に「子どもが好きだから」というワードで片づけて良いものではありません。

せめて、余裕をもって子どもと関わるために作業や書類の時間を分離する。ノンコンタクトタイムと言いますが、ノンコンタクトタイムの義務化、そして、労働基準法が順守されていない保育所があるのであれば、市は厳しくチェックすべきです。市役所の定期監査において、書類の記載もれを指摘したり、個人の好き嫌いで書類のコメントを長く書かせたりすることも必要かもしれませんが、法律を守れているかどうかこそ監査すべきですよね。

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