渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

西宮市のふるさと納税の現状。○円のマイナス・・・

以前は過剰な返礼品合戦が問題になっていましたが、今は市外への寄付による税額控除で、人口が多い都心部からの過剰な財源流出が課題のふるさと納税

数字は2020年度のものですが、西宮市での寄附受入額は約1億2700万円。発送やサイトなどの経費が約4200万円なので、実質的な受入額は約8500万円。一方、市民が市外へ寄附したことによる税額控除(市の減収)額は約19.8億円でした。


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※2020年度の市外への寄附分は翌年度の課税分から控除されます。税額控除の3/4は国からの交付税措置があります。


A市で育って就職してB市に住んでいる人の場合、子どもの時の医療費の自治体負担や学校教育など費用がかかることはA市が負担。就職後の納税はB市にするので、A市には何のリターンもない。B市は何もしていないのに住んでいる(住民票がある)というだけで税金が入ってくる。言葉は良くないですが、B市はおいしいところだけを取っている状態。


こういったことから都心から地方に財源を移すことには一定理解できるのですが、寄付先をかって住んだことがある(住民票があった)自治体に限定する。もしくは、個人の寄付控除の上限を下げる、控除の制度をなくすなど国が制度を見直して、都市部からの過剰な財源流出対策に取り組むべきだと思います。

とはいっても、各自治体は決められたルールの中で寄附を集めるしかないのですが、西宮市の返礼品を見てアイデアが浮かんだので、機会があれば確認しようと思います。

それと、不思議なのが、使途の指定なし80,180,000円の配分が「バス事業」64,400,000円と「どうぞベンチ寄付金」15,780,000円。バス事業は市内南北を結ぶバス路線維持のためなので理解できますが、残りが「どうぞベンチ寄付金」だけなのか?これも機会があれば確認しようと思います。

ちなみに2021年度の寄付受入額は約1億7000万円でした。