

「西宮市学校施設長寿命化計画(素案)」では、学校施設整備における方針として、
耐用年数原則80年、改修の標準周期として、築25年目に機能回復のための大規模改修工事、築50年目に機能回復に加え、耐久性の向上、教育環境の改善を行う長寿命化改修工事を実施するとしています。これは新築時から想定した場合です。築50年を経過した学校施設の多くは、これまで25年、50年時点で計画に記載の改修がされていません。
【Q】
このような施設を新築と同様の考え方で長寿命化することが可能なのか。また、50~80年の間にかけて改修の必要ないのか。
【A】
文部科学省の「学校施設の長寿命化計画策定に係る手引き」におきましては、コンクリート及び鉄筋の強度が確保される場合には、70~80年程度持たせるような長寿命化が可能であると示されています。
一般的に鉄筋コンクリート造の建物においては、骨格である構造躯体と内装や設備では、それぞれの寿命は異なっており、構造躯体が健全であれば、寿命が短い内装や設備を定期的に改修することで、構造躯体の長い寿命まで使用することができると考えられています。このため、今回、西宮市学校施設長寿命化計画の策定において、構造躯体であるコンクリート及び鉄筋の強度の判定調査を行い、その結果、一部の学校の校舎を除き、構造躯体が比較的健全であったことから、80年程度の長寿命化が可能であると判断したものです。
なお、この計画の中で、長い期間改修等が行われていない施設に対しましては、各部位の劣化状況に応じて、安全で使用上支障のない状態を維持できるよう、施設毎に必要な改修部位と改修時期を可能な限りまとめて改修するように検討しております。また、建築後50年以上経過し、改修時期に合わない部位につきましても、劣化状況に応じて、柔軟に改修してまいります。
【Q】
学校毎のスケジュール及び想定費用はどのようになっているのか。
【A】
長寿命化計画におきましては、一部の学校の校舎を除き、構造躯体が比較的健全である学校施設について、従来の改築中心の場合と、長寿命化した場合の長期のコストを比較するため、それぞれの場合の年次的な老朽化の度合いを基にシミュレーションしたものです。 従いまして、個別の学校ごとに今後の長期的な改修等についての対象施設やスケジュール・費用などを計画として定めたものではございません。
【意見】
建物が80年もつのと、ボロボロの校舎や夏ににおいがきついトイレを子供たちに我慢させるのは違います。そこは理解しておいてください。昨日も体育館へのエアコンの設置について議論されましたが、記録的な暑さや熱中症から子供達の命を守り安全を確保するためにも、設置について検討すべきです。また、エアコンの効率をよくするために体育館の断熱性能についてもあわせて調査・研究、ご検討ください。