前回の投稿
「987人も350人も同じく2台?~公立学校の職場環境について①~」
「電話回線と印刷機の数は適切?~公立学校の職場環境について➁~」
の続きです。
【質問】
教員の勤務時間可視化及び健康管理のために市独自で出退勤管理システムを導入すべきではないか。
【答弁】
教員の勤務実態の把握については、県教育委員会からの通知により、教員の勤務実態を記録する記録簿を活用することにより行っています。教員は、この記録簿に日々記入し、管理職へ定期的に提出することとしています。管理職は、この記録簿をもとに、教員一人一人の勤務状況の把握に努め、超過勤務が多い教員には産業医への受診を勧めたり、また、業務を見直したりする際に、指標の一つとして記録簿を活用しています。
この記録簿は、出張や突発的な業務により記入ができない場合でも、後から個人で修正できるところや、業務内容を細かく記入できることはメリットです。しかし、入力は一つ一つが手入力であり、教員のデータを集約する仕組みも手作業であるため時間がかかることがデメリットです。
一方で、これまでも議員からご提案いただいたICカードなどの出退勤管理システムを導入した場合、データ入力の必要がなく、カードをかざすだけで記録ができるところは大きなメリットです。 しかし、出張や生徒指導のために、学校外に出る時などは、システムに反映できず、その後の修正入力が必要になることや細かな内容を反映させることが困難であるといったデメリットがあります。
そこで現在、この記録簿を、より活用しやすくするために、入力の省力化や、集約の自動化ができるよう改良を加えることで教員の負担軽減が図れるとともに、勤務時間が可視化できるよう取り組んでいるところです。 記録簿に代わる出退勤システムの導入については、今後、県教育委員会との調整を含め、 費用対効果も考慮しながら検討を行い、さらなる業務改善を進めてまいりたいと考えております。