渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

市が多額の支援を行う第三セクターについて③

「市が多額の支援を行う第三セクターについて①」
「市が多額の支援を行う第三セクターについて②」
の続きですが、これまでのまとめです。

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もし、(株)鳴尾ウォーターワルド(会社)がリゾ鳴尾浜の施設を自前で施設を持っていれば、現在、会社の決算に反映されていない市が負担した約5.5億円の維持補修費(過去8年間計=単純平均年間約7億円)が会社の負担となります。そうなれば、約600万円の利益は吹っ飛ぶどころか破綻しますね。

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また、場所などを貸す際、貸主は借主から家賃を徴収しますが、市はリゾの建物と駐車場利用料合計で年間約1.1億円一億円近い利用料を減免しています。つまり、鳴尾ウォーターワールドが負担する施設と駐車場の利用料金はゼロ。これだけ破格の条件でも利益は約600万円。

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どちらの支援にしても、市からの多額の支援にも関わらず、ごくわずかの利益しか出ない。近隣に類似施設があるなかで、市が多額の税金を使ってまで支援をする必要があるのでしょうか。

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【Q】
・不採算期間の営業を休止した場合、大幅な利益改善が見込めるのか。
・今後のリゾおよび会社のあり方について市はどのように考えているか。

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【A】
リゾ鳴尾浜は、花と緑と健康づくりの拠点である鳴尾浜臨海公園内の施設であり、
プール・天然温泉・フィットネスを備え、厚生労働大臣から「健康増進施設」及び「指定運動療法施設」の認定を受けている施設として、
身近に自然と触れ合うことができる環境の中で、年間延べ約25万人の方にご利用いただいております。リゾ鳴尾浜では、屋外の公園や芝生広場、海釣り公園などと一体となって、年間を通じてイベントやプログラムを企画するなど、プール・天然温泉・フィットネスの各施設を統合的に運用することにより、市民の健康的で調和のとれた生活スタイルの確立を支える施設として運営しております。



議員ご指摘の不採算期間の営業を休止した場合、
このような年間を通じた統合的な運用が図れなくなるだけでなく、
水道配管や衛生設備に不具合が生じる恐れもあるため、市として実施することは困難と考えております。



また、今後とも、市民の健康増進施設としてのリゾ鳴尾浜の価値をさらに高めるため、
阪神電鉄とも連携しながら、
既存施設を活かした子育て世代への育児サポートや、
高齢者の健康寿命の延伸を図るプログラムを設けるなどの取り組みを、充実させたいと考えております。

市といたしましては、このような取組について、施設の修繕計画とあわせて検討するとともに、鳴尾浜臨海公園全体のリニューアルも含めた将来的なリゾ鳴尾浜の施設のあり方についても検討してまいりたいと考えており、一定のとりまとめができた段階で、議会に報告させていただきたいと考えております。



「市が多額の支援を行う第三セクターについて④」
に続きます。