渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

受動喫煙による健康被害の防止について①

昨今、受動喫煙防止に対する社会的な機運が高まっています。国会では受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案が衆議院本会議で可決しました。


一方、阪神香櫨園駅では、通勤時、改札口の南側にある灰皿周辺で多くの喫煙者が喫煙します。風向きによって、煙が北側にある改札側へ流れ込むことがあります。また、灰皿が改札口への動線上にあることから、南側から駅改札口へ行くためには灰皿の横を通らざるをえません。
香櫨園駅

喫煙による影響について、小中学校では教育指導要領に基づいて、小学校で、受動喫煙により周囲の人々の健康に影響を及ぼすことを学びます。中学校ではこれに加えて公共施設の他、飲食店や会社などで禁煙や分煙が進んでいることを学びます。しかし、香櫨園駅では未成年も含めた多くの非喫煙者が強制的に受動喫煙させられている状態です。



路上喫煙に関する条例として、本市には「快適な市民生活の確保に関する条例」があります。第6条第2項では、(喫煙者の責務)として、「道路、公園、広場、河川、海岸その他市民が自由に利用又は出入りができる場所」、つまり「何人も公共の場所において、歩行中又は自転車に乗車中に喫煙しないよう努めなければならない」としています。しかし、立ち止まって喫煙すれば、公共の場所での喫煙は可能ということになります。また、迷惑行為防止のための条例であり、受動喫煙による健康被害防止を目的とした条例ではありません。



兵庫県には「受動喫煙の防止等に関する条例」がありますが、条例で、駅は喫煙することができない区域に含まれません。つまり、市・県条例共に香櫨園駅の利用者を受動喫煙による健康被害から守ることはできません。



他市の対策ですが、芦屋市では迷惑行為の禁止の観点から「芦屋市清潔で安全・快適な生活環境の確保に関する条例」を制定し、阪神打出駅のように喫煙箇所を設置することで、市内全4駅周辺が喫煙禁止エリアに指定されています。
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 以上を踏まえて2点伺います。


【質問】


1 阪神香櫨園駅において、通学・通勤での利用者に受動喫煙が発生していることについて、健康被害及び非喫煙者の権利を守るという観点から、市はどのように考えているのか。


2 前述の香櫨園駅をはじめ、駅などの公共施設周辺へ分煙スペースを設置する、もしくは設置にともなう分煙スぺース以外の灰皿撤去などにより非喫煙者健康被害防止及び非喫煙者の権利を守るべきではないか。


「受動喫煙による健康被害の防止について②」
へ続きます。