この施設は平成9年から稼働しています。通常の耐用年数は約20年ですが、延命化により10年ほど耐用年数を伸ばしています。焼却施設の建設費は約338億円、不燃ごみや粗大ごみを処理する破砕選別施設は約57億円です。建物の更新時期が隣接する芦屋市と近いこともあり、西宮市と芦屋市でごみ処理の広域化に向けた検討がはじまりますが、
広域化にあたっては
・双方の市にとって、建設、運営の費用負担が、単独の場合と比較してどのくらいメリットがあるのか
・費用負担の割合
・西宮市に一斉に芦屋市からゴミ収集車が来ることへの対策
・災害時のごみ処理をどうするか
など、検討課題がいくつかあります。
以下は施設の詳細です。

収集車がごみピットに直接、投入します。直営地域以外は業務委託をしています。
直営
担当エリア 国道2号以南(西宮浜・高須・鳴尾浜地区を除く)
収集人口 162,731人(34.1%)
ごみステーション数 4,947人(32.83%)
委託
担当エリア 国道2号以北及び臨海地区(西宮浜・高須・鳴尾浜)
収集人口 314,903人(65.9%)
ごみステーション数 10,122(67.17%)
※以前の数値なので変動があります。


ごみピットのクレーンはコンピューターで自動操作もできるようですが、このときは手動でかくはんされていました。



カメラで焼却炉の中の様子を監視中です。

40リットルのゴミが2リットルの灰になります。その他プラスチックを一緒に燃やした方が効率が良いという説がありますが、炉の温度制御や灰の埋め立て地の処理能力の関係もあり、どちらがベターなのかは一概には言えないようです。灰はフェニックスと赤穂にあるセメント工場にセメントの原料として有料で引き取ってもらっています。純粋な原料にするために費用がかかるので有料とのこと。


粗大ごみや不燃ごみは破砕選別施設に運ばれます。


機械で選別できなかったアルミなどを手選別しています。

リサイクルプラザでは粗大ごみからまだ使えそうなものを無償譲渡しています。状態の良いものばかりでした。
