渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

子供の生活支援(貧困対策)について@東京都足立区

東京都足立区では、児童扶養手当受給者数が20年間で1.8倍に増加し、就学援助率も全国平均の倍以上である。中学3年生まで医療費が無料にもかかわらず、どうせ生え変わりで抜けるからという理由で乳歯の治療をしないといった間違った知識を親が子供に伝えているケースがある。その子供が親になったとき、その子供にも間違った知識が伝わるという負の連鎖が発生する。こういった連鎖を断つことで、次代を担う子ども支援に取り組んでいる。

すべての子供を対象とし、経済的な貧困だけでなく、地域社会における孤立や健康上の問題を含めた成育環境全般にわたる複合的な課題と捉えているが、十分理解が進んでいるとはいえず、貧困対策の重要性、必要性について更なる理解をすすめる必要があるとしている。

国が制定した「子どもの貧困対策の推進に関する法律」の名称には、貧困という言葉が付いているが、貧困という言葉がクローズアップされることで、自分達が貧困層でないと思う人がいると、貧困対策への関心が低くなるため、子供たちを応援するメッセージを込めた「未来へつなぐあだちプロジェクト」というタイトルにしている。 プロジェクトの3本柱を「教育・学び」「健康・生活」「推進体制の構築」として、全庁的な取組に位置付けている。

一例として、プロジェクト策定にあたり小学校1年生の保護者を対象に実施した「子どもの健康・生活実態調査」は区が学校を通じて配布・回収した結果、有効回答数80.1%であった。行政のアンケート回収率では高い数値である。この調査も1回だけで終わらせずに、対象となる小学校1年生の追跡調査を実施するなど一過性のものでなく、継続的な取組にしようとしている。


西宮市への提言(すでに提出済)
〇子ども支援局だけでなく、教育委員会や健康福祉局など他の部署との連携により、本市においても全庁的に取り組むこと。

〇施策を実施する際、その事業の名称だけでなく事業内容も、すべての子供達を対象としたものにして、結果として、支援が必要な世帯に支援が届く施策にすること。

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