渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

保育所等待機児童対策について①

先日、教育こども常任委員会において「保育所等待機児童対策の進捗等について」の所管事務報告があり、3カ年合計で待機児童受入枠1,490人、約1,500人の計画に対して、進捗では892~927人増の見込みとのことでした。年度別では、今年度、260人増の計画に対し、見込みは167~202人であり、初年度から達成が難しくなっています。計画達成のために、それぞれの計画を着実に実行することに加えて、新たな取組が必要であると考えます。

1点目、「近隣調整について」の質問&答弁です。7点質問したので、何回かに分けてアップします。


質問ア
近隣調整について 隣の芦屋市で近隣調整が折り合わず、保育所整備を断念する事例が発生しました。本市においても小学校敷地外で計画されていた育成センター整備の近隣調整が折り合わなかったことから、当初予定の敷地での整備を断念する事例が発生しました。また、近隣調整が進まず、保育所の開所時期が遅れたことが過去、本市においてもありました。

1,500人受入枠拡大計画達成のために、この3年間は保育所等開所の遅延や民間事業者への追加負担がないように、市が責任を持って、近隣調整にあたるべきと考えますが、市が近隣調整に関与できる範囲をどのように考えていますか。


答弁ア 
市有地を活用して民間保育所を誘致する場合は、市としては、選定された事業者とともに政策推進を実施する立場として、かつ、整備予定地の所有者として、選定後の近隣調整においても積極的に関与し、近隣にご理解いただくよう努める必要があると考えております。また、事業者が整備予定地を準備して民間保育所の開設を計画する場合におきましては、あらゆる近隣調整に市が関与することは人員体制的にも困難ですが、その地域における保育所整備の緊急性や公益性などを勘案し、必要と判断した場合には、市としても十分な助言や指導等を行いたいと考えております。 


質問イ
9月定例会における、はまぐち議員の一般質問に対する市長の答弁から3ヵ所抜粋します。 「非常に残念なことに、何と本市においても、小学校周辺の市有地で予定していた留守家庭児童育成センター整備の複数の事案で、近隣住民の合意が得られなかったことにより、今般、当該市有地での整備を断念し、学校敷地内の整備に方針変更を余儀なくされました。まさかこの西宮でもこんなことになるとはと、信じられないような気持ちです。本当に悔しいし、悲しいことです。西宮には、子供への敬意と愛情を持ってほしかったです。」 「保育所など児童関連施設は、地域の理解なしに建設できるものではございません。なぜならば、地域の皆様の温かい見守りや御支援があって初めて、子供たちが健やかに、安全に、そして幸せに毎日を過ごすことができるからです。地域に疎まれ、憎まれるような施設で育つ子供たちが幸せなわけがありません。地域の理解は絶対条件です。」 「地域の皆様に対して、できるだけ早い段階での情報提供に努め、その必要性等について丁寧かつ詳細な説明を行っていくとともに、整備地周辺の良好な住環境や市民の皆様の快適な生活を守っていくために、騒音対策や交通対策など必要な対策を事業者とともに適切に講じ、地域の皆様の十分な御理解と御納得のもと、事業が進めていけるよう尽力してまいります。」

この答弁から、市長の子供に対する思いと地域理解、納得のもと保育所等の子供の施設整備を進めようという決意・意気込みを感じます。今後、本市で育成センター同様、近隣調整が難航する場合、市長自ら地域の理解と納得を得るために近隣調整に訪れるべきではないでしょうか。
(※この質問は市長が教育大綱と異なる行動をしたことが取り上げられる前日です。)


答弁イ

交渉上有効と考えられる場合は、市長自ら説明会に参加いたします。


意見・要望
まず、近隣調整についてですが、「市有地を活用して民間保育所を誘致する場合」「近隣調整においても積極的に関与し」「近隣にご理解いただくよう努める必要があると考えております」との答弁でした。この場合は、整備事業者に追加負担や開所の遅延・計画断念といったことが発生しないようにしてください。


保育所等待機児童対策について②