渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

西宮市防災講演会

 アミティホールで行われた「西宮市防災講演会」にて、「減災」という考え方の生みの親である関西大学社会安全学部・社会安全研究センター長・教授である河田惠昭氏の講演会を拝聴しました。 テーマは「西宮市民の備えと避難行動の基本~南海トラフ巨大地震を想定して~」です。

以下は、メモです。

〇自然現象(hazard)の研究者は多いが、社会現象(disaster)の研究者は少ない。無人島に津波が来ても、社会被害は発生しないが、災害は社会現象であり、被害を減らすための研究者を増やさなければならない。

〇日常防災として、車は災害時にラジオが使え、水や毛布を積んでいれば、仮眠スペースにもなる。しかし、ガソリンがなければただの鉄の塊なので、メーターが半分になったら満タンに給油する。

〇西宮市における大震災で想定される原因別の死亡者は津波6,967人、揺れ6人、火災1人。レベル1(100年に1回くらい起こる)の津波は防災、レベル2(500から1000年くらいに起こる)の津波は避難によって犠牲者を減らす。⇒減災

〇100年に1回とは、一度震災が起きているからといってその100年後ではなく、いつ起こるかわからないと思うこと。常に震災を意識するようにこころがける。

国道2号線より北へ避難というが、国道2号線は昔の海岸線。第1波のピークは遅くて100分後。慌てなくてよいので北へ逃げる。電気が止まれば信号も作動しないので、自動車は渋滞するので使わない。津波のピークは6時間なので、大丈夫だと思っても6時間は浸水した場所に戻らない。

〇JR大阪は2m浸水する。地下街は危険。グランフロントの池から津波が来る。

〇大震災の際、一部損壊の罹災証明を受けた家はすでにダメージがあるので、震度6の地震でつぶれる可能性が高い。中越地震で揺れたとたんに倒壊した建物があった。

〇自助と共助という考え方があるが、近所のつながりが必要。

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