渡辺けんじろう|西宮市議会議員|保育士経験を市政に|日本維新の会|(わたなべけんじろう)

学習塾講師など民間企業勤務や保育士を経て西宮市議会議員2期目です。

管外視察その③ 児童支援専任教諭の配置@相模原市

課題のある児童への支援体制の構築、学校全体で対応する問題への組織的対応、多様化する保護者ニーズに対応するために、H26年度より担任クラスをもたない県費負担教員を、児童支援専任教諭として配置した。配置単位は中学校区を決めて、その校区内の全小学校に配置した。初年度は問題傾向のある校区から10校に配置した。H31年度までに全市立小に配置予定である。

専任教諭は単科で、授業数は週12時限以内。それ以外を児童支援、児童理解、支援教育、担任支援、家庭訪問、教育相談の時間にあてている。保護者対応も管理職と専任教諭が窓口となっている。生徒指導主任のような立場の教員が担当しており、単科で授業に入ることにより生徒とのコミュニケーションも図っている。

校長・教頭、学年主任、教務主任との連携だけでなく、いじめ、不登校、虐待の問題に対しても担任や家庭や関係部署と連携をはかり、問題の解決につなげている。また、児童支援専任教諭が急遽、家庭訪問をする際など代わりに業務を補うために、1校当たり約150万円の財源で非常勤講師を配置している。

神奈川県内では横浜市川崎市厚木市で、同様の取り組みが実施されている。  

年6回の連絡会で対応事例の情報共有を行っている。現場からの声も上がりやすく、組織のコーディネーター役、及びマネジメントの中心的存在となっており、組織として課題に対応しやすくなっている。校長からは自校への配置希望の声が多い。また、教員も保護者対応等の難しい業務を遂行する上で、負担軽減につながっている。

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