不祥事の発生をきっかけが、教職員の半数以上が毎月80時間以上の超過勤務によるストレスが原因ではないかという声から、H23年度に「学校を元気にする委員会」を立ち上げた。H26年度は第Ⅱ期となり「検証」「元気の日推進」「アイデア」の3グループで取組みを行っている。委員長は若手の一般職が担当している。
学校を元気にするための4つの提言の中で、
・職場内でのコミュニケーション向上
・7時間45分の基本勤務時間による月1回の定時退庁日の設定
・それに伴う年間計画の策定
・校務文掌の見直し
等が行われた。
H26年度は4つの提言に沿う形で、教員から教職員多忙化解消アイデアを募った。134のアイデアから12の優秀アイデアを選出し、校長会において優秀アイデアを現場に落とし込むための説明を実施し、庁内イントラを活用して、市内教職員間で業務改善アイデアの共有及び波及に取組んでいる。
そのアイデアをもとに、平成27年度から学校運営補助員を配置した。これにより教員が行っていた業務のうち、印刷、掲示物等の情報発信に関する業務、事務活動に関する業務、地域活動にともなう業務の負担軽減に取組んだ。ヒアリング調査では結果が出ていおり、「学校を元気にする委員会」の検証グループにより、今年度更なる検証が行われる。
今後の課題として、事務の軽減により発生した時間がこれまでできていなかった業務に費やされているため、勤務時間削減につながりにくいことから「子供達のためにがんばっている」という精神論で、長時間勤務が容認される意識を変える必要性への言及があった。
