
児童福祉法の改正で育成センターの対象学年が3年生から6年生までに拡大されました。西宮では、まずは4年生までに拡大し、平成30年の半ばまでには4年生の受け入れを市内全体で実施という計画です。この夏休みに2箇所の育成センターでモデル実施をします。その1か所が鳴尾育成センターです。しかし、4年生全員を対象とするのではなく、これまでに利用経験がある4年生の児童に限定されています。
資料では、定員60名(最大受入人数73名)に対して平成27年の入所見込み数が39名となっています。夏休みの利用が14名(うち9名が4年生)おり、現在は合計53名の利用者数です。資料だけ見れば、まだ受け入れられそうな感じがしますが、現場に行くと全く違う印象を受けました。けん玉や勉強する子供達が合計約40名くらい密集状態で混在して、けんかをしない子供たちに感心したくらいです。児童一人あたりの面積は1.24㎡(イメージとして、一辺が約111cmの正方形)で平均的な西宮市の面積とのことです。その後、指定管理をしている三光事業団の責任者の方や担当局との意見交換を行いました。
現場では資料では見えない課題がわかります。受け入れ人数に空きがある育成センターがこの状態では全ての施設で対象学年拡大ができるかに不安と疑問を感じます。スペースに関しては同じ学校の敷地内の空き教室利用で対応している育成センターもあるので、この方式が現実的なのか他に方法があるのか調べていきたいと思います。また、放課後子供教室、子供の居場所づくり事業などとの役割分担など部署間の横串が必要な課題も見えてきました。