阪神西宮駅からだと万博会場まで1時間かからないので、夜の時間帯=といっても最近は19時を過ぎても明るいですが=にふらっと訪れています。しばらくサムネイル画像はこれまで万博で撮影したものになります。今回の画像は正式な名称は不明ですが、関西パビリオンでの滋賀特集ですね。
ちなみに10月5日は兵庫県ゾーンで「ひょうごEXPO41」西宮市の日が開催されます。閉幕直前でかなりの混雑が予想されますが、今なら2ケ月前予約も間に合いますので、一度は訪れてみてください。非日常的な各国のパビリオンを見ながら歩くだけでも楽しいですし、アジアやアフリカ諸国の展示を見ていると、年齢構成などこれからますますの可能性を感じさせてくれる一方で日本とは?と考えるきっかけにもなります。
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それでは本題です。
西宮市幼児教育・保育のあり方(以降、あり方)について、公立園の再編によって生み出された経営資源は、今後必要となる子ども・教育施策へ優先的に活用するとされています。今年度は幼児教育・保育センターの設置、配慮や支援が必要な児童のための加配保育士の人件費補助額がわずかに増額しました。
幼児教育・保育センターをはじめ、今後市が目指す子育て施策についての見解を確認しました。
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公立幼稚園と公立保育所の統合等による公立認定こども園への再編計画などを含むあり方に基づいて、今年度、公立の浜脇こども園が開園しました。また、幼児教育・保育センターの設置、保育所、幼稚園への支援が必要な児童への加配職員の人件費補助額が増額されました。
あり方の基本方針では、「公立園の再編によって生み出された経営資源は、今後必要となる子ども・教育施策へ優先的に活用する」とされています。今年度予算では、保育所における加配職員の人件費補助額が増額されたとはいえ、これまで指摘したように公立保育所の人件費と比較するとまだまた差がありますし、違う保育室にいる児童2人を保育士1人で担当するという配置も無理しかありません。
また、3歳児の保育士配置は国基準では15:1ですが、私立においては、3歳児配置改善加算がこれまであったため満たしていますが、公立保育所では満たしていません。このように保育士の配置基準や人件費補助で見直すべき点はあります。
【Q】
再編によって生み出された経営資源=財源だけでなく、公立保育所と幼稚園を再編による人材も含みますが、今後、どのように活用するのか。
【A】
西宮市幼児教育・保育のあり方の基本方針では、公立園の再編によって生み出された人材・財源などの経営資源は、在家庭も含め、全ての子どもとその家庭への支援の更なる充実のために、今後必要とされる子ども・教育施策へ優先的に活用することとしております。特に急速に変化する社会環境の中で、多様化するニーズや課題に的確に対応していくためには、これまでの各園での取組に加え、全市につながる取組の基盤を整え、推進していくことが重要です。
そこで、令和7年4月から本庁舎7階に幼児教育・保育センター(以下、センターという)を設置し、教育・保育現場の様々な課題に適切かつ具体的に対応していくため、小学校教諭、幼稚園教諭、保育士、事務職など多職種の人材を配置し、市長事務部局と教育委員会が組織的にも連携していく仕組みとしたところです。なお、来年度下半期には、充実した研修環境の確保などのために、子育て総合センター付属あおぞら幼稚園閉園後の跡施設に移転を予定しております。
センターが取り組む事業のうち、議員ご指摘のあゆみ保育については、これまでこども支援局と教育委員会で別々に行っていた配慮の必要な就学前児童に対する支援について、センターで一括して所管することにより、判定の仕組みや支援の方法などを共有するとともに、公立・私立、幼稚園・保育所、すべての施設を対象として、相互に連携・協力していくよう進めております。
私立園における特別支援教育・保育については、令和7年度から、加配職員を配置するための人件費補助を拡充したところです。引き続き、関係団体とも意見交換しながら、今後は加配認定後の児童の継続的な支援として幼教センター職員や専門家による巡回訪問に取り組むこととしています。また、幼児教育や保育に関する専門的な知見や豊富な経験等をもったアドバイザーを、各園の実情に沿って派遣する支援についても検討を進めてまいります。
なお、公立保育所の3歳児の職員配置についてでございますが、令和6年度から、3歳児の職員配置基準が20対1から15対1へ改正されている状況を鑑みますと、市としましても出来るだけ速やかに配置すべきと考えております。
しかしながら、全国的な保育士不足の状況を踏まえ、職員配置基準には経過措置が設けられており、現在、本市では、多数の待機児童が生じている状況にあることから、正規職員を配置して定員以上の児童を受け入れるなど、待機児童対策に優先して取り組んでいるところです。保育ニーズの状況を見据えながら正規職員の配置について検討していきたいと考えております。
今後も引き続き経営資源を活用し、公私幼保の枠にかかわらず本市全体の幼児教育・保育の質の向上を目指し、多面的に取り組んでまいります。
【意見】
答弁では、市が今後目指す方向性や何をするかなど多々ご説明いただきました。共感するところは大いにありますが、保育所等の運営法人、それは職員だけでなく、保護者もセンターの機能を実感できてこそです。それよりもニーズが増え続けるあゆみ保育の加配職員の人件費補助などの方が必要という法人もあるかもしれません。今後のセンターの機能を構築していく過程では私立の各園とも意見交換をしながら、取組をすすめてください。
また、今回はふれられていませんが、北部地域について、公立幼稚園がなくなり、その機能を私立が担う。そのためには確実に人材を確保するための取組が必要であることは改めて指摘します。
あり方については今後も取り上げていきます。