今回は2016年に一般質問で取り上げた江上町市有地の有効活用について、現在の進捗をお知らせします。これまで財源確保と地域貢献とにつながる活用という観点から、2度サウンディング型市場調査が実施されました。段階を経て現在は売却に向けての手続きが進んでいます。場所は税務署や商工会議所のあたりです。
当初、市営住宅は現地建て替えが予定されていましたが、私の一般質問をきっかけに市営住宅、保健所、江上庁舎の市有地について
・隣接する市有地処分の動向等について関係部局と調整しながら、効率的な計画とするよう検討
・近隣に税務署や県事務所があることから、国・県とも情報共有を図り、近隣における土地利用の動向やそれぞれにとってのメリットを勘案しながら、全体として最も効率的な土地活用や処分方法を検討
することになりました。
保健所跡地に市営住宅を建て替えて、市営住宅跡地を売却することにより、敷地の売却面積が増えた分、当初の保健所跡地売却よりも売却額が高くなり、約3.8億円の財源を生み出すことになります。
※平方単価35.1万円×(3677.83㎡(旧市営住宅)-2594.91㎡(旧保健所))=約3.8億円
高さ制限はありますが、
・JRと阪神電鉄の2駅が徒歩で利用可能である
・集合住宅新築の戸数制限が撤廃された
・江上庁舎跡地と市営住宅跡地を一体活用できる
ということもあり、事業者にとっては当初の計画よりも土地を一体的に活用できるため、更に高い値段で売却ができるのではないかと個人的には見込んでいます。
今後のスケジュールですが、今年度末(令和8年3月下旬)の所有権移転を目指して、公募型プロポーザルによる市有地売却の公募受付が6月からはじまります。
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公募型プロポーザル方式とは価格と価格以外の要素を総合的に評価し、評価点が最も高い事業者と優先的に交渉して決定する公募方式です。価格以外の要素、つまり事業者に期待するポイントとしては、
・地域との交流(コミュニティスペース確保)
・周辺環境や地域防災
・緑化等への配慮
・公園・広場等のオープンスペース創出
など、地域のまちづくりに寄与する計画の提案が評価されることになります。
また土地利用計画に関する留意事項として
・提供公園500㎡+自主管理公園150㎡以上の公園設置
・通学路である南側に駐車場の出入口を設けない
・自治会掲示板、自治会所有の防災倉庫は引き続き敷地内に設置
などがあります。
売却金額が確定したら報告します。