これまで管理せずに放置してきた結果、枯木になっている植物苑。財政が厳しいにも関わらず復活させる必要があるのでしょうか。
当初は2箇所で再整備の予定でしたが、1箇所に集約させることができたという点では前進と言えるかもしれません。それにしても、このあたりの税金の使い方の感覚に違和感があるのは私だけですかね?
それでは本題です。
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西田公園改修事業は、
・鳴尾浜臨海公園南地区の再整備に関連して、花工房の機能を西田公園に移転
・老朽化した万葉植物苑の再整備
といった事業です。
西田公園は万葉集所縁の72種類の植物が植えられています。各植物には、万葉歌や花などの説明板を付けており、万葉の世界を楽しむ植物見本園とされています。
資料をご覧ください。
現在はかつて植栽された万葉ゆかりの植物は殆ど消失し、植物見本園の機能を失ってい
ます。しかし、この状態で市民生活に影響を及ぼしているのでしょうか。そして、植物苑を復活させれば、現在は費やされていない維持管理費及び人件費が必要となります。
【Q】
厳しい財政状況において、このような状態になるまで放置されていた万葉植物苑を再整備する必要はないと考えるが、市の見解は。
【A】
西田公園の万葉植物苑は、名次山を含む同地が万葉集に詠われた地であったことから、古くから残る松林を保全しつつ、昭和63年に整備されたものです。現在では、大きく樹木は成長し、当初植栽されていた植物は無くなっているスペースが目立つようになっています。また西田公園では、万葉植物苑のほか、管理事務所や水辺のテラス等の施設の老朽化が進んでいます。
一方「みどりの拠点」である鳴尾浜臨海公園南地区では、リゾ鳴尾浜の閉館に伴い併設していたグリーンプラザ、緑の相談所を閉鎖しており、現状では同公園内にある市民緑化ボランティアの活動施設である花工房の機能が十分活用できていません。このため、花工房の機能を市民が参加しやすい街なかの西田公園に移転し、それに伴い既存の施設を改修し、万葉植物苑と合わせて市民緑化活動の拠点として活用するものです。
花工房では、これまでに市内の貴重な自然環境である甲山湿原や自然海浜の植物を、市民ボランティアグループとともに自生地に戻す取り組みを行っており、万葉植物苑の再整備では、万葉の時代には身近にあったが、今では絶滅危惧種となり、街なかで見られなくなった植物も戻していく活動も行います。またあわせて、現在広場の両側にあるものを西側に集約し、よりコンパクトにすることを考えています。
再整備後の運営においては、移設する花工房と現在の公園センターの機能を統合することで、維持管理費のコストダウンを図るとともに、万葉植物苑は、市民ボランティアの皆様による運用を行い、万葉の植物がより身近なものとなる魅力ある公園づくりを目指してまいります。
【Q】
整備予定の温室は市民、学校、地域団体にも開かれるかたちにすべきと考えるが見解は。
【A】
今回建設する温室は、市内各所の公園や緑地に植えるエンジェルス・イヤリングや夙川舞桜などの西宮市オリジナル植物を育成していくもので、観賞のための展示を目的としておりませんが、植物が生育していく過程を市民の皆様が見学できるような工夫を取り入れた運用を考えてまいります。
【意見】
・「現在広場の両側にあるものを西側に集約し、よりコンパクトにすることを考えてい」る
・「再整備後の運営について、「市民ボランティアの皆様による運用」を行う
とのことですが、ボランティアありきの運営が継続できる仕組みなのか。再び同じような状態になるのではないかと危惧しています。そうなればまさに税金の無駄遣いです。万葉集に詠われた地であることをアピールしたいのであれば、碑だけで良いのではないでしょうか。