3月定例会では、私が提出者の代表となり議員定数削減の議案を提出しました。代表となった経緯ですが、単純に会派の幹事長として議会運営委員会で最初に私が議員定数のあり方について提案したからです。代表者になると本会議場で質疑をすることになります。
これまで、議員報酬削減、議員定数削減の議案を代表者として提出したことがありますが、二回とも賛成少数で否決されました。
・三度目の正直?
・二度あることは三度ある?
議員生活で何度も議員提出議案の代表者になることはないので、そういう意味でも今度こそという思いがありました。
結果は、
三度目の正直ということで賛成多数で可決することができました!
次回の選挙から市議会議員の定数は現在の41人から1人削減されて40人となります。賛同くださった皆様ありがとうございました。
議員定数を減らす、維持する、増やす、誰もが納得する明確な基準がありません。したがって今回の議案に反対したことは見解の違いでしかありません。そのことを踏まえて質疑をしてくださった方にも感謝したいと思います。一部不思議な質疑もありましたが、質疑については次回に説明します。
以下は本会議場で述べた議員提出議案の提出理由です。ちなみに市の財政状況についての説明は、気づいた方がいるかもしれませんが、予算に対する会派の討論と同じ内容です。
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ただいま上程中の議員提出議案第7号「西宮市議会議員定数条例の一部を改正する条例制定の件」について、提出者を代表して、御説明させていただきます。
提案理由は、「議員定数を1人減じ、40人とするため」です。
本市の実質単年度収支は平成30年度から令和5年度の間、4回赤字です。残り2回の決算は、
・統合病院用地の買収費用が公社から返還されたことによる臨時収入があったこと
・コロナ禍に国県支出金の超過交付額が多額に及んだこと、地方交付税が手厚く交付されたこと
などの特殊要因による黒字であり、そういった要因を除くと実質的には6年連続赤字という状況です。
令和6年度当初予算においては財政基金、減債基金の繰入が約73億円、(さきほど否決はされましたが、)令和7年度当初予算案では約46億円の繰入を前提とする予算編成になっています。この基金ですが、今後の収支見通しによると、令和9年度末には残高が枯渇する見込みとなっており、近い将来、予算編成に大きな支障が生じることが危惧されます。
この財政状況を踏まえて作成された西宮市財政構造改善実施計画では、令和6年度から令和10年度までの5年間で、財政基金取崩しに依存しない財政体質の確立に向けて、実質単年度収支の均衡を保つことを目指し、単年度で 40億円以上の収支改善及び令和11年度からの実質単年度収支均衡を目標としています。
実施計画における取組には、「施策・事務事業の見直しと再構築」による市民サービスの削減、市職員の人件費抑制などが含まれます。
とりわけ「西宮市定員管理計画」では、今後適正な職員数を目指すべく、人員抑制が図られています。当然、二元代表制の一翼である議会としても、議員数の適正化を図るべきです。
なお、1人減じるとした理由ですが、
・これまで最大48人の条例定数から現在の41人へと7人削減してきたこと
・過去一定の期間40人で議会が運営されてきたこと
を考慮しました。
説明は以上です。ぜひ御賛同ください。よろしくお願いいたします。