期間が空きましたが、一般質問の報告です。再編統合で生み出された財源をどのように使うかについてです。



今回の一般質問のメインの項目です。



子どものために使っていた財源を何に使うの?~西宮市幼児教育・保育のあり方~






保育室の壁に穴を空けて移動すれば良いのでしょうか???





保育事業者からも意見が多く、誰がどう考えても無理でしかない、それぞれ違う保育室にいる支援が必要な児童2人を保育士1人で担当するという意味不明な保育士配置を見直すべきという提案です。

国の基準ではありますが、東京都足立区のように児童1人に対して保育士1人の配置としている自治体もあります。それではスタート。


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あゆみ保育とは、
「保護者の就労、疾病等により保育を必要とし、且つ、障害のある児童、特別な支援が必要な児童を、集団生活において他の児童と共に育ち合えるよう保育する」と「西宮市あゆみ保育実施要綱」で定められています。集団保育において特別な支援の必要があると市長が認めた児童が対象となります。

原則として3歳児以上の児童2名に対して保育士1名=2:1で加配保育士が配置されます。肢体不自由など身体的ケアが必要な場合など、1:1となることもあります。令和6年8月時点で、2:1となる児童数は344人。1:1となる児童数は19人(うち、3人は医療的ケア児)です。

このように多くは2:1の配置となります。2:1の配置ですが、同じ保育室内で2:1ではなく、3~5歳児合わせて2人の児童に対しての2:1です。

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上記のように、4歳児、3歳児クラスと違う保育室に1人ずつ対象児童がいる場合でも、配置上1人の保育士が2人の児童に対応することになります。当然、1人の保育士が違う保育室の児童に同時に対応することは不可能です。したがって、保育所の運営法人が1人分の人件費を持ち出して、各クラスの児童に配置することになります。

また、同じ室内であっても、多動など児童の状況によっては、保育士が1人1人につきっきりで対応する必要があります。

なお、加配のための人件費補助は保育士1人分で月22万円です。十分な人件費と言えるでしょうか?



【Q】
新たな経営資源の活用方法として、現在2:1の配置であるあゆみ保育の加配を1:1にする、もしくは加配保育士に対する補助額を増額すべきと考えるが市の見解は?


【A】 
市が実施しているあゆみ保育では、医師を含めた子どもの発達や保育の専門家により、対象児童を観察し、児童が安心して集団生活を過ごせるよう、児童の状況にあわせて、支援体制や保育方針を総合的に協議し、適切な加配配置等を決定しております。

また、事業者への支援としましては、市が保育所に運営費として支払う施設型給付費の加算措置に加え、特別な支援が必要な児童の受け入れを行う民間保育所等に対し、市独自のあゆみ保育による障害児保育助成金を支給しております。

しかしながら、近年の児童の発達特性や増加傾向にある保育士人件費に対応するため、事業者の負担が大きくなっていることは認識しており、児童が安心して集団生活を過ごせるよう、事業者支援ついて引き続き検討してまいります。


【次回へ続きます】