一般質問の報告の合間ですが、教育こども常任委員会のご報告。

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◇ 育成センターの指定管理者変更にともなう引継ぎ期間が実質3か月。短くない?
12月議会で議決、15日に指定管理者が決定。その後、4月から運営する団体が変更となります。つまり3カ月半、年末年始をはさむので、実質3か月くらいの期間で、新たな運営団体は事務的事項の引継ぎ、職員採用、教育といった流れになります。

まず職員=指導員の採用に関してですが、指導員は保育士の資格を持っているなど要件があります。現在、保育所等において常勤で勤務を希望する保育士が不足しているとよく耳にします。また、この業界は年度を区切りにする傾向が強いと私は経験上、思いますが、常勤として、年度スタートの4/1から勤務したい人は、12月よりも早い時期に就職活動をすると思います。また、指定管理者側にしても、優秀な人材を採用するために時間を十分にかけることができるのか。その後の職員教育もしかりです。

また、利用している施設から、年末に「来年度から指導員が全員変わります!」と言われて、「はい、わかりました!」となる保護者っていないと思います。指導員が変わるということは保護者や児童にとってもすごく不安なことだと思います。

先日、視察で訪れた足立区では、保育所を公設民営で運営していたそうで、指定管理が変わることについて保護者から声がなかったかと尋ねたところ、変更の前々年度に指定管理者を決めて、次の1年間かけて、引継ぎをするからそういった声はないとのことでした。いずれにせよ12月という時期では遅いと思い、決定時期を前倒しできないかどうかを確認。


【答弁概要】
・今年度の公募でもあるように、これまでも指定管理者が変更となった場合は、この時期から年度末にかけて新旧の指定管理者で引継ぎを行う
・しかし、委員もご指摘のとおり、現在の引継ぎにかかるスケジュールはタイトであることから、指定時期を早めることについては所管課としても課題であると認識している
・指定管理者の選定にあたっては外部委員による審議会で審査を行っており、審議会開催の時期にも影響があることから、現時点で実施時期を定めることはできないが、指定時期を早めることについては検討を進める

とのこと。


◇ 小学校の指導者用デジタル教科書
4年間で総額8609.7万円。数字だけ聞くと、高額に感じるかもしれませんが、1校1学年1教科あたりにすると、年2.5万円ほど。学校内であればフリーライセンスということを考慮すると、高いとは言えないと思います。むしろ、小さいころから動画を見ることが当たり前の昨今、こういったものを有効活用することで、生徒の関心を高める授業をすることこそ必要なので、その観点から質疑。

事務事業評価によると、授業中にICTを活用して指導しているかについて令和4年度は87.6%。いまだに1割ほど利用されていないんですね。私も塾で働いたことがあるので、この単元のここで使うと盛り上がるだろうなといったアイデアがいろいろと思いつきます。より良い授業を考えた場合、使う選択肢しかないと思うのですが、そうなっていない現状です。

これまで教育委員会として研修はしていましたが、ここ3年ほどの数値を見る限り頭打ちなので、個別フォローが必要と提案しました。使い方=質が大切みたいな答弁でしたが、使っていかないと質はあがらないと指摘。来年度の結果を見たいと思います。