令和4年度決算審査の真っただ中。私が所属する教育こども分科会は終了しました。育成センターや公立幼稚園などについて質疑しました。詳細は改めてお知らせします。

一方、総務分科会における会派・ぜんしんのしぶや議員の質疑において「えっ?」というやりとりが。しぶや議員はこれまでも歳出の見直しや財源確保などさまざまな成果を残しています。

しぶや議員のブログからの引用です。引用の許可をいただいています。
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市の財政を担当する財務局に、本市の現在の財政状況についての認識を確認してきました。 最大のポイントは「このままの市政運営を進めた場合、最悪、どのくらいの時期に、どのようなことが起こりえるのか?」という質問。 これに対する、市側の答弁は「令和7年度か8年度の予算編成時点で、基金が底をつき、予算が組めなくなるかもしれない...」というものでした。
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全文は以下のリンクをご確認ください。


そもそも自治体の会計は民間企業と異なり、基金(貯金)を使った、借金をした場合も、歳入(収入)となるため、実質収支額(見かけ上の決算)が赤字になることはほぼありません。令和4年度は一般会計において約4億円のプラスです。ただし、それは歳入の不足分を補うだけの基金残高があることが前提です。

一方、単年度収支額と言いますが、令和3年度決算では約52億円のプラス。52億円プラスの状態からスタートして1年後の令和4年度決算では約4億円プラス。プラスの額が48億円減少していることから、単年度収支額は約48億円のマイナスとなります。

市のHPで公開している決算の概要では「4億円が実質的な剰余金となります」となっていますが、単年度収支額のマイナスについては記載がないんですよね。参考資料には記載されていますが。私は2つセットで資料を見ていたから気づかなかったのですが、たまたまなのか、それとも?

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話は戻りますが、実質収支額が約4億円のプラスといっても、財政基金を21億円使ったうえでのことです。それでも財政基金の残高は約207億円。2、3年後には基金がなくなり、予算すら組めないというのはにわかに信じがたいですが、コロナ禍前の令和元年度予算は一般会計では約1,841億円。今年度予算の当初額は約1,952億円。国の補助などもありましたが、9月議会での補正予算の時点で約2,011億円と予算規模は拡大しています。

子ども関連だけでも、育成センターや保育所待機児童対策。老朽化した学校など公共施設の修繕や更新費用。昨今は資材高騰などによる工事費の増額もあります。また、言うまでもない高齢社会にともなう福祉関連費用の増。

一方、それに見合う歳出削減がされているとは言えません。久しぶりに議会に戻ってきた私からしても、論理的に考えて、やめるべき・見直すべきだよねということが複数あります。西宮市の歳出に占める比率で最も高いのは人件費。類似都市である中核市との比較においても圧倒的です。その人件費がさらに増加する要因もあります。ここに歯止めをかけなければなりません。

私は4年前までの任期において、財政に関して厳しい指摘をするだけでなく、事業の見直しによる財源確保に取り組んできました。4年ぶりに戻ってきて最初の決算審査でこのような現状を目の当たりにして思うところはあります。

12月議会では、私は一般質問をする予定です。あれば便利だけどなくても困らない。以前は必要だったけど今はそうでもない事業。4年前までの任期に続き、今の時代に必要な住民福祉の増進を図るために財源を確保する。そのために、そういったものの見直しや廃止に取り組んでいきます。