塩瀬地区における救急体制について①
の続きです。


Q
北消防署管轄地域における現場到着時間短縮など北部地域における救急需要への対策や体制強化に今後どのように取り組むのか。 

A

現在、本市には、西宮、鳴尾、瓦木、北の4つの消防署と、北夙川、浜、甲東、山口の4つの消防分署がございまして、救急自動車につきましては、西宮、鳴尾、瓦木の3消防署にそれぞれ2台、北消防署と4つの消防分署にそれぞれ1台、合計11台を配置しております。

したがいまして、北部地域には、2台の救急自動車を配置しておりますが、管轄区域が広く、また、地形的な面からも、物理的に現場到着時間は長くなる傾向にあります。特に、ここ数年は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、救急需要がひっ迫していたことから、北部地域のみならず、全市的に、現場到着時間が長くなる傾向にありました。

北部地域の救急需要対策としては、令和2年度に、北消防署山口分署に職員を増員配置し、ポンプ自動車と救急自動車の乗換運用を解消しているほか、北部地域の救急自動 車が2台とも出動した場合には、南部地域の救急自動車を、補完的に北部地域の消防署 に移動させて配備する、といった対応も適宜取っております。 また、令和4年度に、瓦木消防署へ救急自動車1台を増車したことも、市内全域の救急 体制強化につながったものと考えております。これらに加え、神戸市や、阪神間7市1町などと応援協定を締結し、相互に協力できる体 制も構築しており、北部地域の救急搬送体制を維持できるよう努めているところでございます。

そのほか、現在工事が進められている、国道176号名塩道路が開通すれば、交通事情が大きく改善されることから、現場到着時間の短縮が期待できるのではないかと考えております。さらに、次期総合計画以降にはなりますが、河原町の西宮中央運動公園に隣接する土地に、新消防署を整備し、救急自動車を配備することができれば、北部地域を含めた全市的な救急需要対策に効果があるものと考えております。今後も、救急需要をはじめ、社会情勢等を的確に見極めたうえで、北部地域を含めた市内全域の救急体制強化を目指してまいります。

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