同じ悲劇を繰り返さないために4つの観点から考えました。
1保育所から連絡について
2システムの活用について
3兄弟姉妹で同じ保育所の利用について
4保護者の休日の保育所利用について
他にも観点があると思いますし、4つの観点に対しても様々なご意見があると思います。こうすればよいのではないかという意見をいただけるとありがたいです。一人で考えるよりも多くの意見でより良い対策案につながればと思います。私が市政に戻ることができれば、一番最初に取り上げるつもりです。
第1回は「保育所からの連絡について」です。
報道によると、保育士が電話をしようとして受話器を持ったところ、別の保護者に対応することになり、電話をしたつもりになっていたとのこと。そのため、電話をしなかった保育所を非難する声があります。
オフィスに座って仕事をする人からすると、電話を一本かけることがなぜ難しいのかと感じるかもしれません。私もかつて営業で電話をする仕事をしたことがあるので、そう感じることは一定理解できます。しかし、保育の現場では、保育士がすぐに電話をかけることができない状況がたびたび起こります。
電話しようとしたときに、目の前の保護者対応を優先して電話がストップ。他に、子ども同士のトラブルが発生して電話をストップするということがあります。
原則、電話をするのは常勤の保育士です。あるクラスに保育士が4人いても常勤保育士が1人の場合もあります。登園していないと判断する時間はおそらく9時~9時30分頃だと思いますが、この時間帯は登園後の荷物整理、トイレ、朝のおやつ、その準備と片付けが続く忙しい時間帯でもあります。
もちろん、全部の業務を1人でするわけではなく、分担しますが、他の保育士が業務している間は、子どもの安全上、常勤保育士は電話をするために保育室を離れることができません。他の保育士が業務を終わらせて保育ができる状態になって、保育室を離れて電話をすることができます。電話しないといけないと感じてもすぐに電話をすることができないということです。
私自身も、子どもが登園していないので、電話をしようと思ったときに、保育室内に動ける保育士が私以外にいなくて、その場を離れることができないという経験したことがあります。電話の子機があれば電話をしやすいですが、仮に子機が6台あったとしても、回線が1つしかなければ、同じタイミングで欠席確認の電話をしても電話はつながりません。また、電話で手がふさがっているときに、目の前でガブッ(かみつき)ということも起こります。そもそも、そのような大事な電話は落ち着いた状態ですべきだと思います。
電話をする短時間くらいなら、保育室を離れても良いんじゃないかと思う人がいるかもしれませんが、西宮市を例にすると、1歳児20人に対して必要な職員は4人。1人が片付けをして、1人が電話で保育室から離れるとに行くと、1歳児20人を保育士2人で対応することになります。発語もまだ少なく、玩具の取り合いになると、口よりも手が先に出る(これ自体は自我が芽生えて、自分の気持ちを伝えるための一種の感情表現なので悪いことではありません)ことが多い1歳児10人を保育士1人で対応するということです。子育て経験がある方でしたら、大人1人に1歳児10人というのがどのような状況が想像できると思います。これでも西宮市は保育士配置を国基準よりも多くしています。国基準だと1歳児20人の場合は保育士3人となります。
また、保育所では何時に何をすると流れがある程度決まっていて(最近はそうでない園も増えているようですが)、イレギュラーな業務が増えると時間が押して、次の活動時間が短くなることがあります。それを気にする上司がいれば、保育士はあせりますよね。
それでも電話は不可欠なので、私は他の職員に連絡がなかったかを確認したり、電話をかけたりして必ず確認しました。
一本の電話をするのに、保育士が余裕を持って電話できるかそうでないかによって保育士の精神的負担感も異なります。登園してないから電話したら不通、ある時間に登園してなかったら休みなので電話しなくて良いという家庭もあるかもしれません。
対策:欠席確認をする時間帯の保育士の加配
保育士の配置とは別に、園の総定員数によって保育士をプラスで配置している自治体もあります。一方、事務専門の職員が園に配置されているとは限らず、職員配置に余裕がなければ、フォロー体制も整いません。
※事務職員の配置が公定価格には反映されていますが、常に人を置けるだけの額ではないと聞いています。
この保育士が0歳児からクラスに交代で入り、その間に担任がクラスを抜けて電話をします。
施設長(園長)は原則、配置に含まれないので、施設長が電話連絡も含めて責任を持って最終確認するということでも良いかもしれませんが、イレギュラー対応で電話ができない場合もあります。また、施設長が平日に休日の場合、施設長代行者がいないこともありますので、加配の方がベターかと現時点では考えています。
その②は次回に続きます。
保育士が逮捕された事件についても考えを整理して記事にしたいと思います。
■ 連絡先
・メール:wataken116〇gmail.com
連絡の際は〇を@に変更してください。
・お問い合わせ
→ お問い合わせフォーム
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渡辺けんじろう公式サイト
1保育所から連絡について
2システムの活用について
3兄弟姉妹で同じ保育所の利用について
4保護者の休日の保育所利用について
他にも観点があると思いますし、4つの観点に対しても様々なご意見があると思います。こうすればよいのではないかという意見をいただけるとありがたいです。一人で考えるよりも多くの意見でより良い対策案につながればと思います。私が市政に戻ることができれば、一番最初に取り上げるつもりです。
第1回は「保育所からの連絡について」です。
報道によると、保育士が電話をしようとして受話器を持ったところ、別の保護者に対応することになり、電話をしたつもりになっていたとのこと。そのため、電話をしなかった保育所を非難する声があります。
オフィスに座って仕事をする人からすると、電話を一本かけることがなぜ難しいのかと感じるかもしれません。私もかつて営業で電話をする仕事をしたことがあるので、そう感じることは一定理解できます。しかし、保育の現場では、保育士がすぐに電話をかけることができない状況がたびたび起こります。
電話しようとしたときに、目の前の保護者対応を優先して電話がストップ。他に、子ども同士のトラブルが発生して電話をストップするということがあります。
原則、電話をするのは常勤の保育士です。あるクラスに保育士が4人いても常勤保育士が1人の場合もあります。登園していないと判断する時間はおそらく9時~9時30分頃だと思いますが、この時間帯は登園後の荷物整理、トイレ、朝のおやつ、その準備と片付けが続く忙しい時間帯でもあります。
もちろん、全部の業務を1人でするわけではなく、分担しますが、他の保育士が業務している間は、子どもの安全上、常勤保育士は電話をするために保育室を離れることができません。他の保育士が業務を終わらせて保育ができる状態になって、保育室を離れて電話をすることができます。電話しないといけないと感じてもすぐに電話をすることができないということです。
私自身も、子どもが登園していないので、電話をしようと思ったときに、保育室内に動ける保育士が私以外にいなくて、その場を離れることができないという経験したことがあります。電話の子機があれば電話をしやすいですが、仮に子機が6台あったとしても、回線が1つしかなければ、同じタイミングで欠席確認の電話をしても電話はつながりません。また、電話で手がふさがっているときに、目の前でガブッ(かみつき)ということも起こります。そもそも、そのような大事な電話は落ち着いた状態ですべきだと思います。
電話をする短時間くらいなら、保育室を離れても良いんじゃないかと思う人がいるかもしれませんが、西宮市を例にすると、1歳児20人に対して必要な職員は4人。1人が片付けをして、1人が電話で保育室から離れるとに行くと、1歳児20人を保育士2人で対応することになります。発語もまだ少なく、玩具の取り合いになると、口よりも手が先に出る(これ自体は自我が芽生えて、自分の気持ちを伝えるための一種の感情表現なので悪いことではありません)ことが多い1歳児10人を保育士1人で対応するということです。子育て経験がある方でしたら、大人1人に1歳児10人というのがどのような状況が想像できると思います。これでも西宮市は保育士配置を国基準よりも多くしています。国基準だと1歳児20人の場合は保育士3人となります。
また、保育所では何時に何をすると流れがある程度決まっていて(最近はそうでない園も増えているようですが)、イレギュラーな業務が増えると時間が押して、次の活動時間が短くなることがあります。それを気にする上司がいれば、保育士はあせりますよね。
それでも電話は不可欠なので、私は他の職員に連絡がなかったかを確認したり、電話をかけたりして必ず確認しました。
一本の電話をするのに、保育士が余裕を持って電話できるかそうでないかによって保育士の精神的負担感も異なります。登園してないから電話したら不通、ある時間に登園してなかったら休みなので電話しなくて良いという家庭もあるかもしれません。
対策:欠席確認をする時間帯の保育士の加配
保育士の配置とは別に、園の総定員数によって保育士をプラスで配置している自治体もあります。一方、事務専門の職員が園に配置されているとは限らず、職員配置に余裕がなければ、フォロー体制も整いません。
※事務職員の配置が公定価格には反映されていますが、常に人を置けるだけの額ではないと聞いています。
この保育士が0歳児からクラスに交代で入り、その間に担任がクラスを抜けて電話をします。
施設長(園長)は原則、配置に含まれないので、施設長が電話連絡も含めて責任を持って最終確認するということでも良いかもしれませんが、イレギュラー対応で電話ができない場合もあります。また、施設長が平日に休日の場合、施設長代行者がいないこともありますので、加配の方がベターかと現時点では考えています。
その②は次回に続きます。
保育士が逮捕された事件についても考えを整理して記事にしたいと思います。
■ 連絡先
・メール:wataken116〇gmail.com
連絡の際は〇を@に変更してください。
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