国の名称 放課後児童クラブ
西宮市の名称 留守家庭児童育成センター
草津市の名称 児童育成クラブ
のため、ここでは「育成」とします。
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西宮市でも「育成」の受入枠拡大策として、民設「育成」を検討していることもあり、すでに民設「育成」を開設している草津市へ視察に行きました。

大阪から新快速で約55分かかります。草津駅の手前の南草津駅は立命館の開校に合わせて1994年に開業しましたが、駅周辺がマンションだらけでした。新快速が停車して、駅近くに開発の余地が残っているようです。大阪や京都のベッドタウンとして、草津市の人口が増えているのも納得です。
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草津市は東海道五十三次の草津宿があったこともあり、そういう雰囲気の建物が並ぶ、歩いていると楽しい通りが、市役所へ行く途中にありました。

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〇小学校区に1つずつ計14の公設「育成」があり、民設は10施設。公設は校舎の敷地内に設置されている。民設は半径500m以内が設置条件である。用地確保ができるかどうかが民設「育成」公募のポイント

〇基本的な保育に加えて、独自事業で、公設とどのように差を付けるかが公民併設には必要であり、民設を利用したいと感じる公設とは違うコンテンツが必要だと感じた。

〇西宮市と違って、1~6年生まで利用可能。基本の保育料金は公民で同じ。公設は最大延長8時~19時までだが、視察した「育成」では最大7時~20時まで利用可能(共に別途延長料金が必要)。

〇学校の敷地内にあるため、公設の方がニーズが高く、利用調整で低学年が公設に集まる傾向がある。他に、指導員の質の高さが口コミとなり、民設を選ぶパターンもあり。

〇障害を持つ児童には加配あり。発達支援センターの職員が判定する。専門的知識があり、手帳がなくても、聞き取りや保育時の様子で判定される。

〇草津市では「育成」や市民センターに指導員募集のポスター掲示をして、指導員確保につなげている。

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視察で訪れた民設「育成」は、コーポの1Fで、元々は歯医者がテナントとして入居していました。民家や食堂だった建物を利用している民設「育成」もあります。
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人口が増えている。小学校が新設された。用地確保が難しい。これってどこかの市と似ていますが、結論として、

・選定の際、安定して運営できる事業者であるかの確認
・運営事業者による用地確保
・サービスで公設と差別化
・高学年の受入れが可能

ができれば、有効な手法だと感じました。