西宮市内の児童養護施設「三光塾」を見学しました。児童養護施設とは、保護者のいない児童や虐待されている児童などを養護し、退所後の自立のための援助を目的とした施設です。定員40名に対して39名が利用しています。日本全体では約30,000人(H25.02.01時点)の児童が在所しています。

児童によって事情は違いますが、まずは大人への信頼を取り戻すことが必要で、大人だから、子供だからという目線ではなく、同じ目線で接することの大切さを実感しました。塾で働いていたときも同じ要素が必要でしたので。部屋内も見学しましたが、建築して6年程度なので、とてもきれいな施設です。

児童福祉法が改正されて、児童養護施設を退所後に利用する自立支援ホームの入居年齢が学生の場合22歳の年度末までとなりました。自立援助ホームは兵庫県で神戸市垂水区と伊丹市の2か所です。確認したところ、定員に空きがあるので、22歳に延長されても対応可能とのことです。

法改正ではないですが、施設入所措置を受けていた児童が22歳になる年度末までの予算事業として、支援が行われるようになります。詳細はこれからのようです。前進はしましたが、自治体の判断で対応が異ならないように法律の改正が必要でしょう。自立援助ホームを利用する場合、20歳になってから急に居場所が変わってしまうので、事情があって親元をはなれている児童にとって、精神的に負担になることは想像できます。施設としても22歳まで世話をしたいとのことですし、年齢が下の児童が上の児童が進学、就職して社会に出る姿をお手本にするそうです。繰り返しになりますが、そういう意味でも法律の改正が必要だと感じています。

市では動かせないことでも、国会議員と議論や提案ができるのが、政党所属のメリットの1つです。
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