教育こども常任委員会が開催されました。主な審査内容です。

1 瓦木中学校区の変更について地域と十分に協議することを求める請願
2月に瓦木中学校で開催された校区変更説明会に参加しましたが、その場のやりとりの内容では、保護者が納得を得られるものではないと思いましたし、両者が同じ目線で協議する場を設定することは、最低限必要です。今後、校区変更の際、一定のルールが必要ではないかと提案して請願に賛成しました。 


2 公民館の利用時間区分が変更される条例案
時間区分が細分化されることで利用実態にあう料金体系になること、土日等の空きがない状況の改善が期待できるので賛成しました。


3 夏休み等長期休業中に育成センターの開所時間を8時30分から8時に繰り上げるモデル実施の条例案
現在、長期休業中の基本利用時間が8時30分から17時までで、月額の育成料は8,200円です。17時から19時まで延長利用する場合は月額3,000円が加算されます。加えて、30分繰り上げて8時から利用する場合、月額1,000円を加算しようとする条例案です。4ヵ所のセンターでモデル実施が予定されています。

30分繰り上げで1,000円を加算する根拠として、利用者アンケートによると、利用料金が高くなっても利用するという回答が全体の1/4程度あったので、3割の利用者を見込み、利用したい人への受益者負担という観点からです。

試算では、4か所合計約7万5千円の利用料収入に対して、職員の人件費が2人×4か所で約26万円の経費が必要となります。また、利用者全員が繰り上げて預ける場合の試算では、職員の定数を増やす必要があるため、経費は80万円~100万円です。

一方、料金が同じだったら利用するというアンケート結果も1/4程度あり、合計すれば半数が繰り上げ利用を希望していることになります。もともと、利用時間を8時からにしてほしいという声もありました。最初から結論ありきではなく、利用者が多いことを想定すべきで、モデル実施を検証する際
1 費用面を考慮して、延長料金で対応するのか
2 子育て施策の強化という趣旨で、無料で時間の繰り上げを行うのか
3 基本の利用時間の設定と合わせて、月額利用料を見直すのか
を検討すべきとの考えから議案に反対しました。他市との比較や職員の勤務状況も考えないといけません。

保護者が利用したい時間区分が今の基本時間でマッチしているのか。もしかしたら10時から15時かもしれないし、そうであれば、受益者負担という観点から、逆に高い利用料を強いているのではないかといった意見や「子育てするなら西宮」とうたっている以上、子育て支援策として無料にすべき、など様々な意見があがり、全委員一致で繰り上げの延長料金を徴収する議案に反対しました。議案に全委員一致で反対することはかなりレアなようです。市としても、議案が反対されたからといって、繰り上げての預かりを実施する方針に変わりないそうですので、モデル実施では繰り上げの延長料は無料になるのではないでしょうか。

本会議の一般質問で、二元代表制の在り方がとりあげられますが、賛成が当たり前、反対のための反対ではなく、今回はより良い内容にするための反対です。役所に対して是々非々で議会が向かい合う。これが二元代表制のあるべき姿であり、議会の存在感、価値を示すことにつながるのだと思います。