私は10名の議員の賛同を得て、議員報酬を削減する議案を提出しました。以下は本会議での提案理由説明です。
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議員報酬削減条例案の採決結果
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ただいま上程中の議員提出議案第4号「西宮市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例」につきまして、せんえつながら提出者として提案理由をご説明申し上げます。
本条例の趣旨は議会の議長、副議長及び議員の議員報酬をそれぞれ10%減額するものです。
これまで西宮市議会は市民の付託に応えるために、議会改革及び市政においてさまざまな取組や改革を提案してすすめてきました。今定例会の代表質問、一般質問において、市長に対して「行政改革をすすめる」ことに対する意見が多くあり、それに対して市長も「議会の声を後押しに改革をすすめる」という趣旨の答弁をしました。
平成27年度第2回定例会における私の「財政状況について」の一般質問において「今後、厳しい財政運営が続くものと想定される」との答弁がありました。実際に来年度予算案では財政基金で約43億8900万円、減債基金で10億5007万9千円の取り崩しが見込まれています。H27年度~H36年度の長期財政見通しの仮試算にありますように、今後、少子高齢化にともなう社会保障関係経費、公共施設の老朽化対策に要する経費増といった歳出面だけでなく、国が2020年度までに国と地方のプライマリーバランスの黒字化を目指すとしていることから、地方交付税の減額も含めた歳出削減への動きが強まることからも大幅な歳入増は難しいと考えられます。
行政改革において一般会計予算の約2割を占める人件費の見直しは不可欠です。H26年度からの一般職員の給料水準の適正化を目的に行われている減額措置に合わせて市長10%、副市長7%、常勤特別職5%の給料減額を行っています。西宮市当局に対して改革を提案し、実行をせまる以上は痛み分けではないですが、議員が自ら身を切ってこそ、ともに痛みを共有してこそ、いっしょになって改革をすすめることができると考えています。給料水準の適正化及び行政改革に一丸となって取り組む姿勢を二元代表制の一翼である議会が率先して示すべきであると考え、市長の減額率と同じ10%の議員報酬減額をする議案を提出いたしました。
なお、減額分は補正予算ではなく執行残での対応が可能と確認しています。議員各位におかれましては、何とぞ本案に対しご賛同いただきますようお願いしまして提案説明とさせていただきます。
議員報酬削減条例案の採決結果
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コメント
コメント一覧
結果は削減賛成12、反対25で否決されました。
・西宮市の財政悪化が見込まれるという認識は一定議会にもあると感じていますが、実際に基金の年度末残高が増加していることもあり、財政が厳しいことに対する認識が違った
・議員が身を切る代償として、どういう財政改革を行い、市民にこういう負担をお願いするということを理論整然としたものまで突き詰めることができなかった
・現職の岸議員にも相談した上で選挙の際の政策は作成しましたが、議会改革が難しいということについて私自身の見通しが甘かった
ことなどが要因だと考えております。
否決されたからと言って、自分が報酬を満額いただいきながら、市役所の改革を提案することは身を切る改革の趣旨に反するため、代わりの手段として、政務活動費の代わりに報酬から活動のための費用を支出しております。本来であれば、条例案で提示した1割分を市に返すことができればよいのですが、法律に抵触するため、このような手段としました。
選挙前の公約を実行できなかったことは期待してくださった方には申し訳なく思います。
現状は掲げたことを実行していない前の市長と一緒ですよ。あんなに批判してまいたが。あと一年でどのようにしていくつもりですか?また、実現できないならその理由も説明する必要があるのではないのでしょうか。同じ会派の人も前市長にいっていますよ。
実行したけど、議会でこんな意見が出ました。だから実行できませんでした。今後はこのようにします…など言い訳を期待しています。言い訳は悪いことではありませんが、大事なことです。
この件を掲げて当選した以上、責任はあります。今後の発信を期待しています。